お世話になっています。
古川珈琲のふう店長です。
ちょっと複雑な話になってしまいますが、大切なことなのでお伝えさせていただきますね。今、世界が大きく変わろうとしている中、コーヒーの世界も大きく変わりつつあります。
一番の変化は歴史的と言えるくらい最高値を記録しコーヒー豆が異常な高騰をしていること。そして、その高騰の要因となるのが気候変動でコーヒーの樹が枯れてしまうことで起きるコーヒー豆の不作です。
ただ、今回の不作はこれまでにない規模で、世界中の人々に飲まれるコーヒーの原材料となるコーヒー豆の数が飲まれるコーヒーの数を大きく下回ることになり、完全にコーヒー豆が不足している点で需要に供給が追い付いていないのです。
コーヒーを飲まれる方の数は年々、増加しているにも関わらずコーヒー豆は減産の方向に加速しているという異常事態になっています。
そしてコーヒー豆が減産することにより、影響が出てくることがあります。それは、コーヒー豆が手に入らないということ。正確にいうとコーヒー生豆が入手困難になり価格も上昇していくことです。
古川珈琲は、コーヒー生豆を毎月かなりの数を仕入れています。それだけ使う量が多く、しかも良質で新しい生豆のみを仕入れています。
問題なのは、ここからなのですが、コーヒー生豆がこのままの勢いで減産していくと世界中のコーヒー豆が不足します。そうなると古川珈琲だけに限らずコーヒー店・コーヒー会社・その他関連するところも大変なことになっていきます。
すでにその兆候は表れてきており、コーヒー生豆の調達に支障が出ているところもあるようで、なんとか入手できたとしても、それが、ちゃんとした品質のコーヒー生豆かどうかは微妙なところで、
そもそも、ちゃんとした品質のコーヒー生豆を探すことそのことが、かなり難しくなってきている状況です。
また、これまでと違ってコーヒー豆の粒の大きさも年々、小さくなってきていることも隠せない事実で、良質で新しくて高グレードの豆であっても気候変動などの影響で今後は豆の粒がやや小さくなっていくことにもなっていくと思います。
ただ、豆の粒がやや小さくなったとしても、高グレードの豆で新しくて新鮮な豆であれば、今までと味が大きく変わることはないので、その点はご安心いただければと思いますが、その分、どうしても価格は高くなってしまいます。
なので、この状況でコーヒー豆を安く販売するということは僕からすれば考えられないことであり、さらに高品質な豆を安く売るなんてことをすれば、その時点で、もう商売が成り立たないため僕の店では不可能であります。
正直な話、国内でもコーヒーの生豆の在庫は極端に少なくなってきており、次の輸入状況も不安定で確実でなく、そのような状況の中、良質な生豆を確保することは、とんでもなく難しいこととなっています。
でも、古川珈琲のお客様の皆さま、どうかご安心ください。僕は、そのとんでもなく入手が難しい良質で高グレードの生豆を多く確保済です。
ただ、確保するために大金を投じましたので、めちゃくちゃなリスクも背負いました。それでも、僕はコーヒーへのこだわりを捨てませんでした。
なぜなら、今まで通りの美味しいコーヒーを皆さまに毎日飲み続けてほしいから。それに、ここで妥協すれば、今までの自分が嘘つきになります。
僕は、お客様に嘘をつきたくないし、自分にも嘘をつきたくありません。
正直すぎて損をすることも多いですが、それが僕の生き方だし、その僕を応援してくださり、好きでいてくださるお客様がいる限り、僕は僕であり続けたいと思います。
いつもありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
古川珈琲 古川裕介(ふう店長)