センダン科センダン属に分類される落葉広葉樹。
気乾比重:0.58
流麗な美しい木目が特徴的で、欧州ではミンディと呼ばれ高級材として扱われています。
またケヤキに似た木目をしていることから、ケヤキの代替材として使用されることもあります。
苗を植えて15-20年程で木材に製材できるため、主に九州で早生木として積極的に植林・商業利用が進められています。
含水率が高く、製材すると狂いが大きいのが欠点ですが、当社では長年の経験の蓄積から、極力反りやねじれが起きないよう加工しています。
西日本の比較的暖かい伊豆半島以西に自生しており、主に四国や九州に多く分布し、大川市でもあちこちで見られます。
センダンは大きく育つ樹木で、樹高は約15m〜30mにも達します。日本では平安時代から「魔除けの木」として、仏像や数珠などの仏具に用いられていました。
近年では建築材や家具、木工品に使われる有能な樹木として生活に根付いています。
センダンは広葉樹でありながら成長が早く、植林して20年〜30年ほどで伐採できるまでに成長します。針葉樹である杉やヒノキと比較しても約2〜3倍の早さで伐採できるため、林業の活性化に繋がります。
また、世界的に森林面積が減少する中、丸太の輸入が規制され入手困難な状況にあります。日本は世界でも有数の森林国ですが、そのほとんどが杉やヒノキの針葉樹です。強度を求める材としての広葉樹が求められています。
センダン1本あたりのCO2吸収量は、杉やヒノキの約6倍と言われています。センダンを植樹し活用することで地球温暖化の進行を抑える役割も担っています。
・杉の成長1本(60年で胸高直径32cm、樹高20m)の場合
1.94kg/年
・センダン成長1本(20年で胸高直径40cm、樹高15m)の場合
11.83kg/年
これらの理由で現在大川市の家具メーカー各社ではセンダンの積極利用を推進しています。