マツ綱ヒノキ科スギ属に分類される日本固有種の針葉樹。
気乾比重:0.38
流通量、消費量ともに国産の木材では最も多い国産材の代表格です。
昔から各地で植林が盛んに行われており、地域によって木目や色合いなどの材質が異なります。
一部地域の杉材は産地の名を冠するブランド杉として、地域の特産品にもなっています。(日田杉、飫肥杉など)
ChillGreenでは主に福岡、熊本、大分県産の杉材を使用しています。
材質は柔らかく、木目がまっすぐで加工しやすい上に、気密性が低く、湿気を逃しやすいため、変形や狂いが生じにくい特徴があります。
軽量であるため、頻繁に移動させる家具などにおすすめですが、
その反面、柔らかさのため表面は傷やへこみがつきやすく、テーブルには不向きとされています。しかしその温かみのあるソフトな質感は他の樹種にはない長所で、好んで選ぶ方も多い樹種です。
ヒノキのような強い香りはありませんが、いわゆる「新築の家の匂い」がします。日本人なら誰もが好む、ほのかに甘い爽やかな香りです。
入手は非常に容易なため、ChillGreenで使用している3種類の樹種の中ではもっともお手頃な価格になっています。
杉といえばその素材としての有用性の一方で、花粉症の原因となる樹木として嫌われ者でもあります。
罹患率はなんと日本人の約4割とも言われており、政府もこれを重く見て、花粉症対策として
・スギ人工林の伐採・植替えを加速化
・スギ材の需要拡大
・花粉の少ない苗木の生産拡大
・林業の生産性向上及び林業労働力の確保
など原因となる杉林の減少に向けての本格的な対策が始まっています。