【2024年最新】ノースフェイスのダウンジャケット全種類を比べてみました【後編】

冬のアウターといえばダウンジャケット。 ダウンウェアの暖かさの秘密はひとつひとつの羽毛がたっぷりの空気をためこむことにあります。 このダウンが作り出す空気の層が断熱材となることで、冷たい外気をシャットアウトし衣服の中に体温による熱を閉じ込めることが可能になっています。 そんなダウンジャケットといえばノースフェイス。 高所登山や極地探検など、あらゆる環境に対応するために開発された確かな機能性と豊富なカラーで90年代以降世界各地で人気を博してきました。 その中で生まれたのがノースフェイスの持つ独自技術「光電子ダウン」。 体温によって生み出された遠赤外線を活用して直接的に人体を保温するため、通常のダウンと比べて暑くなりすぎない快適なぬくもりを生み出します。 これをゴアテックスやパーテックスなど最先端の機能素材組み合わせることで、他社製品と比較してもクラス最高の保温力を実現しています。 デザインやダウン量、表地の種類など、トップブランドだけあって豊富なバリエーションからそれぞれに合った1着を選べるのもノースフェイスのダウンジャケットの魅力である一方、種類が多くてどれを選べばいいかわからなくなることも多いですよね。 当コンテンツはそんな皆様の声にお応えしてノースフェイスのダウンジャケット全種類を比較し、サイズ感やそれぞれのおすすめポイントをまとめていきます。 大好評の前編に続き、後編となる今回はレディースの定番モデル、通勤通学に人気のロング丈アイテム、ビジネスシーンの鉄板インナーダウン、防水透湿素材GORE-TEXを使用した毎冬再注目の一着など8モデルを解説していきます。

「北壁」 クライミングにおける最も挑戦的な側の名を冠し、1966年にアメリカ・サンフランシスコでダグ・トンプキンスにより創業されて以来ノースフェイスは夢を追う冒険者たちを支えてきました。 "NEVER STOP EXPLORING"（＝飽くなき探求心）のコンセプトのもと、限界を超えた可能性への挑戦を後押しします。

まず紹介するのはタウンユースの定番ビレイヤーパーカ。 登る人（クライマー）とロープを保持して安全確保をする人（ビレイヤー）の2人1組で行われるクライミングにおいて、ビレイヤーのために作られたダウンジャケットであることが名前の由来です。 ビレイ中は登山やクライミング中のように激しく動くことがないため、着ているレインジャケットの上からサッと羽織って保温できるダウンジャケットが必要です。 そんなマウンテンクライミングのアクティビティから生まれたビレイヤーパーカは、たっぷりの光電子PROダウンで暖かく、コンパクトに携行でき、表裏に撥水加工が施されているという街着にぴったりなダウンジャケットとしての高い基本性能を備えています。 レインシェルの上から羽織って体全体を温めるため、ゆったり目のサイズ感で着丈が長めに作られています。 これが通勤・通学の際にスーツや学生服の上に着るアウターとしてビレイヤーパーカが毎冬人気となる理由になっています。 サンデーマウンテンでは小柄な女性にもピッタリのXXSサイズから男性がオーバーサイズに着用できるXLサイズまで幅広いサイズを展開中です。 モデルは161cmで大きめにSサイズを着用しています。

世の中に数多く存在するアウトドア用ダウンジャケット。 その原点と言える存在が1970年発売のノースフェイス「シエラパーカ」です。 PURPLE LABELでは当時と同じコットン・ポリエステル混紡の65/35ベイヘッドクロスを使用して復刻している同アイテムですが、メインラインでは現代素材を用いて「キャンプシエラショート」として軽量にアップデートしています。 取り外し可能なフードとデザインと特徴であるフラップ付きの大型ポケットの裏側にはハンドウォーマーポケットを備えておりデザイン性だけでなく高い機能性を誇ります。 ワイドなボックスシルエットでどんな服装にも合わせやすい1着。 ヌプシジャケット同様にメンズ、レディース展開ですのでカップルや夫婦でのリンクコーデも楽しめます。

URBAN EXPLORATIONコレクションから2023年登場の「オルタレーションシエラジャケット」。 ヌプシジャケットのようなスタンドカラーにボックスシルエットのデザインですが、表地にダウンキルトが露出しない作りのためよりミニマルな雰囲気です。 ハーフドームロゴが同色で目立たないのもポイントですね。 タウンに馴染むコットンライクなタスランナイロンの表地はGORE-TEX WINDSTOPPERメンブレンにより見た目以上に高い防風性能を持っています。 人気のブラックとグレージュ寄りの同コレクション定番カラーの2色展開。 ユニセックス展開ですので男女問わずご着用いただけます。 ヌプシと雰囲気は似ていますがサイズ感はこちらがやや大きめです。 モデルは174cmでMサイズを着用。 サイズを1つ上げればニットやスウェットとのレイヤリングも楽しめそうです。

毎冬女性人気ランキング不動の1位となるダウンコート「ウィンドストッパーダウンシェルコート」。 GORE-TEX WINDSTOPPERを使用した高機能素材に光電子ダウンをたっぷり詰め込んだ間違いないあったかアイテムです。 ロゴは袖のみでオンオフに着回すことができ、驚きの軽さと収納時のコンパクトさで旅行にも持っていきやすい優秀コート。 機能性もさることながらデザインも良く、着用した際の形が綺麗だと評判になっています。 上下から開くWジップ仕様は温度調節をしやすくするのに加え、着こなしに幅を持たせることができるというメリットもあります。 モデルは161cmでMサイズを着用。 各カラーS～XLまで幅広くサイズ展開していますのでピッタリの1着をサンデーマウンテンで見つけてみてください。

ノースフェイスのもつ技術力をふんだんに使用したハイテクインナーダウンが「ウィンドストッパー ゼファーシェルカーディガン」。 その名の通り表地には防風性、撥水性、防風性を兼ね備えたGORE-TEX WINDSTOPPERを使用しています。 中綿には光電子ダウンが封入されており保温性も十分。 デザインアクセントにもなっている胸ポケットに加えハンドポケットもついており、シャツの上に1枚で着用する場面の利便性も確保されています。 ロゴは袖の同色プリントのみで目立つこともなく、ボタン留めのためテック感もそこまで、さらに軽くコンパクトに収納できるため普段のオフィスや出張などのビジネスシーンにも大活躍の、あって損のない1枚です。 ダウンウェアに過剰なスペックを必要としない車移動が多い地域の方にもおすすめですね。

今季注目の最新作「エンライドコンバーチブルダウンジャケット」。 表地を格子状に走るリップストップ繊維に「地上最強の繊維」の異名を持つDyneema(旧キューベンファイバー)を使用、低デニール素材を使用することが多い従来の薄手ダウンジャケットの弱点である耐切創性能を大幅に向上させています。 そんなグレーのダイニーマ繊維が特徴的なデザインですが、各所に用いた反射素材、半袖/長袖の2WAY仕様でテック感も抜群。 自転車移動に特化したコレクションであるエンライドシリーズですが、スケートボードやBMXといったストリートスポーツの際にも安心感がある1着です。 2024年時点で一番人と被らないノースフェイスのダウンジャケット、ぜひ今年のダウンジャケット選びの候補のひとつにしてみてください。

ウィメンズラインナップ最強の暖かさを誇るのがこちらの「マウンテンダウンコート」です。 表地には防水仕様のゴアテックスを使用し吹雪や水分を多く含んだべちゃ雪もしっかりと防いでくれます。 ユニセックス展開のショート丈モデル「マウンテンダウンジャケット」にない大型のフラップポケットを備えているため収納力が高く、肩・肘・裾が高強度素材で補強されているためお子さまとのお出かけの際も安心です。 テーマパークや旅行など、1日中外で過ごすような場面には是非選んでいただきたい1着です。 モデルは161cmでMサイズを着用。 身幅にゆとりがあるシルエットでどんな体型の方にも選びやすい型となっています。

1989年から1990年にかけて日本、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ソ連の6ヵ国からなる国際部隊が人類史最初で最後となる犬ぞりでの南極大陸の横断を達成しました。 最低気温が-80℃を下回る嵐の中、数多の3000m峰を超える220日、6000km以上に及んだこの挑戦の際に使用されたのがのちの「アンタークティカパーカ」でした。 現行モデルはノースフェイスのアウターで最も頑丈な200デニールの表地に防水透湿素材GORE-TEX、光電子ダウンを組み合わせた超ハイスペック仕様。 フードのファーを取り外せば意外と?シンプルな見た目になり場面を選ばず着用いただけます。 同じく最強クラスの保温力を誇るヒムダウンパーカやバルトロライトジャケットとの違いは表地の素材とシルエットで、アンタークティカパーカは防水素材を使用しているため雪や雨に強く、すっきりとしたシルエットで着ぶくれした印象無く着こなすことができます。 毎冬恒例のSUPREMEコラボでもマウンテンジャケット、ヌプシジャケットといった定番アイテムに続く起用率の高さでストリートシーンの注目度も高い1着。 モデルは174cmでMサイズを着用。 中に現在廃盤の「アンタークティカバーサロフトジャケット」をレイヤリングできる想定のゆとりあるシルエットのため間のサイズで悩む方は下のサイズを選んでも問題ないかと思います。