アウトドアとストリートの象徴。プロダクトから紐解くノースフェイスの歴史。

「北壁」 クライミングにおける最も挑戦的な側の名を冠し、1966年の創業以来ノースフェイスは夢を追う冒険者たちを支えてきました。 "NEVER STOP EXPLORING"（＝飽くなき探求心）のコンセプトのもと、限界を超えた可能性への挑戦を後押しします。 ノースフェイスの歴史は人類の挑戦の歴史です。 今回はそんなノースフェイスの歩みを挑戦から生まれた象徴的な商品とともに振り返ります。

■1969 世界初のフレーム入りバックパックの開発 かさばるアウトドアギアへの解決策としてノースフェイスは世界で初めて内部にフレームを入れたリュックサックを開発しました。 軽量で機能的なこのパックはハイキングシーンに革命をもたらし、現在のバックパッキングというスタイルを生み出しました。 ■1975 ジオテック構造シェルターの登場 Aフレーム型のテントが主流であった当時、ジオテック構造を採用した世界初のドームテントである「The Oval InTENTion」を開発しました。 最小限の資源で最大の機能性を実現した革新的な構造で、現代一般的となっているテントの形状の基となりました。

■1977 GORE-TEX素材の時代へ 最も厳しい環境に挑戦するスキーヤーを守るため、1977年ノースフェイスのウェアラインナップに初めてゴアテックス採用モデルが追加されました。 1985年には現在も販売されている「マウンテンジャケット・マウンテンパンツ」が登場、クライマーやハイカーにもゴアテックスの快適性を届けました。

■1989 アイコニックなフリースジャケット 登山家に人気を博していたマウンテンジャケット。悪天候からの保護に加え保温性を提供するためジップインジップシステムによりマウンテンジャケットに接続可能な「デナリジャケット」の発売が開始。 軽量で丈夫なフリースジャケットはすぐにブランドアイコンの1つへと成長し、世界中のアウトドアフィールドに広がりました。

■1990 南極横断隊 Trans-Antarctica Expedition 1990年、世界6か国で編成された国際隊が歴史上はじめて犬ぞりによる南極大陸4,000kmの横断を達成。 偉業を支えたアウターウェアは世界的な社会現象となりました。

■1992/1994 名作ダウンジャケット2型の登場 チベット語で西峰を意味するヌプシ。エベレストから南西約5kmに位置する標高7,861mのこの山はクライマーたちのゴールの1つでした。1992年にダウンの偏りを低減し保温性を高める革新的な構造を持って登場した「ヌプシジャケット」は瞬く間に世界中でブランドアイコンとなりました。 続いて1994年には「ヒマラヤンスーツ」も発売。地球上で最も過酷な環境に挑戦する高地クライマーのスタンダードとして数多の冒険者を最高峰へと導きました。