日本のアウトドア好きの間でも馴染みの深いブランド「SEA TO SUMMIT」。
「ドライバッグ」や「クローズライン」、「X-カップ」といったロングセラー商品は今ではアウトドアの枠を超え、トラベルや日常生活にも浸透してきています。
そんなSEA TO SUMMITですが商品とロゴマークへの認知は高い一方、SEA TO SUMMITというブランドについてはあまり知られていないように感じています。
そこで今回はSEA TO SUMMITのこれまで歩みや、現在展開している商品についてご紹介していこうと思います。
当コンテンツを読めば「そんなブランドだったのか」「こんな商品もあったのか」という発見がきっとあるはずです。
SEA TO SUMMITの歴史
今では世界中のアウトドア好きから支持されるようになったSEA TO SUMMITのルーツは1983年、当時17歳の創業者ロナルド・タイソン氏がオーストラリアの自宅の寝室で古い産業用ミシンを使ってアウトドアギアを作り始めたことにあります。
幼少期からハイキング、クライミング、カヤックや洞窟探検といったアウトドアに熱中していた彼は、アウトドアショップで修理の仕事を請け負いながら技術を身につけ、間もなくしてオーストラリアの冒険家たちのためのギアをデザインするようになりました。
その後1991年にインド・ベンガル地方海抜0mからのエベレスト登頂(距離1,126km・累積標高8,848m)の偉業を自作のギアで達成したことをきっかけにブランドとしてのSEA TO SUMMITがスタートします。
「最も軽く、最も耐久性のあるギアを」というロナルドの熱意は、次第に彼をオーストラリアの奥地へ、さらには冬のヒマラヤ山脈へと誘い、そこでプロダクトのテストを行うようになります。
それから30年、SEA TO SUMMITは6人のデザイナーとともに国際的なアウトドアギアブランドへと成長し、その製品はバッグやコンプレッションサックから調理道具、寝袋、マット、ハンモックやテントへと広がりを見せています。