【品種を知ろう05】ピノノワール

芳醇な香りと軽やかな味わいで世界中に多くの愛好家を持つピノ・ノワール。今世界では冷涼産地で造られるエレガントな味わいのピノ・ノワールが注目を集めています。今回はピノ・ノワールについてご紹介します。

古くからあるヨーロッパ原産（ヴィティス・ヴィニフェラ種）のブドウ品種。代表的なワインといえば、世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」ではないでしょうか。とても繊細で壊れやすいため、多くのワインメーカーが栽培が難しいと心を痛めています。タンニンは穏やかで華やかな香りが特徴、洗練されたエレガントな味わいで世界中で多くの方が魅力に惹きつけられています。

寒いイメージのカナダですが、寒いだけではなく、寒暖差が良いワインを造ります。夏は40度近くまで気温が上がり日照時間が長く、ブドウがよく熟し糖度が高く濃厚なブドウになるのです。しかし夜は17度ぐらいまで下がり、基本的には冷涼と呼ばれます。五大湖のオンタリオ湖、エリー湖、ヒューロン湖の3つの湖に面しているオンタリオ州。大陸性気候により、比較的気候が安定しブドウにとって快適な気候となるのです。ドイツやイタリアからの醸造家が独自のワイン製法を持って移住するほど、ブドウの生育環境に恵まれています。

北米のピノ・ノワール、その中でもカナダ・オンタリオ州のピノノワールは、冷涼地域ならではのキリっと締まったキレのある酸とフルーティーさが特徴。この酸味とフルーティーさが日常の食事と綺麗に調和しペアリングするのがカナダ・オンタリオ州のピノ・ノワールの魅力といえます。タンニンが穏やかで醤油、みりん、砂糖、酒や出汁で作られるはんなりとした日本食とよく合うのです。

●タンニンが苦手な方 ●飲みやすい赤ワインが好き ●程よい酸味が好き