この会社の製品についてはハードの面と、その後の利用法の部分で分けて考えないと正しい評価ができないと思います。
サイクルコンピュータでですから、ライドの情報の収集には問題ありません。位置情報についてはGPS+Beidouに設定しておけば都会の建物の間でもかなり正確に取れます。
しかし、公開されている取り扱い説明書は不十分と言わざるを得ません。
最新のファームウェアの更新が反映されていないようです。進行方向の表示が8方位で表示できるのに取説にはありません。
一番の不満はボタンを押したときの画面遷移がどこにもなく、どこでどのアイコンが表示されるのかが初見ではわかりません。
ファームウェアアップデートを知るためのソフトウェアがありますが、これは常時使用するものではない(ライドの管理はブラウザアプリ)のでこまめにチェックする必要があります。
以下は、Bryton のライドのデータ管理に関するものです。(これが評価を下げた一番の理由です)
ライドの情報を見るためにはデータをスマホのアプリを経由してサーバーにアップロードする必要があります。つまり、スマホとインターネットの環境ががないとライドの管理ができません。PC上ではブラウザで閲覧できます。(PCにつなげばUSBメモリーとして認識されるので、データの保存はできます。ファイル形式はGarminが作成した fit 形式のバイナリーファイルです。GarminのサイトのFIT SDKにアクセスすればCSVに変換できるツールなどがあります。)
SIGMASports社ではSIGMA Data Centerというアプリでローカルにデバイスとデータのやり取りができ、ファームウェアの更新のメッセージも出てきます。データをクラウドに上げなくても問題ありません。
ルート作成も期待を裏切られました。地図上でクリックして作成するのには途中の経路がうまく選ばれないので、ストレスが溜まります。また、経由地の名称の変更ができません。
結局はSTRAVAなどにあるルートを利用するしかありません。私はSTRAVAなどは個人情報の関係で利用したくないので結局使いません。