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オーガニックコットンとは?

公開日:2025/02/14 更新日:2025/02/21
初めに
ベコ店長の高井です。 「オーガニック」や「オーガニックコットン」という言葉を最近よく耳にしますが、本当の意味を理解しているかと聞かれると自信が無い方も多いと思います。 そこで、今回は特定非営利活動法人 日本オーガニックコットン協会(JOCA)の資料から抜粋して詳しく説明いたします。 弊社(株)ベコ、は特定非営利活動法人 日本オーガニックコットン協会(JOCA)の準会員に登録させていただいております。
オーガニックとは?
「オーガニック」という言葉は、オーガニック農法、オーガニック食品、そして、オーガニックコットン、などのように使われています。 「安全なもの」「環境に配慮した生産方法のもの」「化学合成農薬や化学合成物質をさけて生産されたもの」という理解が一般的に広がっています。 そして、現在では、食品や繊維だけでなく、オーガニックレストランなどとサービス提供においても用いられています。 この「オーガニック」という言葉は、日本では「有機」と置き換えて使われています。どちらの言葉も、いろいろに解釈されたり、使われたりしますが、法的には同義です。 【オーガニックの定義と目的】 有機農業は、土壌・自然生態系・人々の健康を持続させる農業生産システムである。 それは、地域の自然生態系の営み、生物多様性と循環に根ざすものであり、これに悪影響を及ぼす投入物の使用を避けて行われる。 オーガニック農業は、伝統と革新と科学を結び付け、自然循環と共生してその恵みを分かち合い、そして、関係するすべての生物と人間の間に公正な関係を築くと共に命(いのち)・生活(くらし)の質を高める。 この定義で説明されているように、有機農業とは、ただ作物の栽培方法が農薬や化学肥料に頼らないというものではありません。人や環境すべてが健全であることを目指すものです。 生態系を保持し、持続可能な状態であるだけでなく、私たちすべてが、公正で尊重されなくてはならないという意味も含まれています。 また、化学肥料や農薬が開発される以前の農業に戻ることを提唱しているものではなく、新しい技術や知識を、伝統的な農法や土地に根ざした様々な知恵と融合させていくことも示唆しています。
オーガニックの基準
90年代の終わりに、通商レベルでの「オーガニック」のガイドラインが策定されたのを機に、世界各国でオーガニック基準を整備して認証活動が行われるようになりました。それぞれ、国の事情や策定までの経緯により違いがありますが、おおむね下記のような点が共通に位置づけられています。 ① オーガニックの生産基準に沿った管理を約3年つづけた田畑で収穫されたものをオーガニックと表示することができる ② 土づくりから、農産物を出荷するまで、一貫してオーガニックの基準に沿って他のものと混合せずに取り扱う(トレーサビリティの担保) ③ 天然物質を中心とした土づくりで使用できる資材や生産物が収穫できなくなるなどやむを得ず使う農薬がリストとなっている
オーガニックコットンとは?
コットンはとても身近な繊維ですが、日本では商業ベースではほぼ生産されておらず、農業生産について一般にはあまり話題になりません。 そして、世界各地で育てられているコットンのうち、オーガニックで栽培されているのは、ほんの数パーセントです。 一般に目にするオーガニックコットンという言葉が指すものはオーガニック農法で栽培された棉からとれた繊維のことや、それを使った製品のことです。 日本で棉の栽培は、農業生産なので農林水産省の管轄となります。一方、繊維については、工業製品なので経済産業省が管轄省庁となっています。オーガニックコットンという呼称が様々である理由は、どちらも法的な位置づけが定まっていないからで、市場には、さまざまなオーガニックコットン製品が存在しているのが現状です。それを整理すると次のように大別できます。 ① 原料の原綿がオーガニック認証を受けているということでオーガニックコットンと表示しているもの ② 原料から製品までそれぞれオーガニック認証を受けているもの   ③ 第三者の認証はなく、栽培や加工の方法からオーガニックと称するにふさわしいと自称しているもの 消費者の立場で、これらを見分けることは難しいですが、ただ「オーガニックコットン」と説明されていたら、①から③のどれにあてはあるものなのかを意識して商品説明を聞いてみたり、下げ札やWEBに記載されている説明書きを読むことをおすすめします。 【綿花栽培の肥料と農薬事情】 普通の綿花栽培では、かなりの量の化学肥料と農薬が使われています。 農薬は害虫駆除、雑草の管理、防カビや殺菌消毒、収穫前の落葉剤などで、国ごとに厳しい規制が設けられていますが、それでも環境や農家の人たちの健康に影響を与えます。 また過剰な化学肥料が土壌に残ると地下水の汚染、土壌微生物の消滅などにより、作物を育てる土壌の力が減少します。 オーガニックコットンを作ろうと決めた農家は、基準に定められた有機肥料などによる土壌作りを行い、禁止されている農薬の類をいっさい使わないで、転換期のオーガニック栽培を続けなければなりません。 この畑と栽培の実際が第三者認証機関の認証を受けて、初めて「オーガニックコットン」と表示して販売できる綿花が栽培できるようになるのです。
オーガニックコットンと普通の綿とのちがい
収穫されるコットンそのものは、オーガニックコットンでも普通のコットンでも変わりはありません。 普通に栽培された綿でも、残留農薬はとても少ないので、収穫されたものから化学的なテストなどでオーガニックかどうかを判別することは不可能です。 では、どうやってオーガニックコットンがオーガニックコットンか普通のコットンかを確認するのでしょうか。 国際認証の基準に従い、栽培されている綿花畑(農場)をチェックし農地管理や栽培方法を調べ、オーガニックの認証基準に沿っているかを確認します。 認証を受けた後でも、毎年、専門の検査員(監査員)が農場を訪問し、継続して基準通りに管理しているのかを確認します。このような管理方法により、国際認証を取得したオーガニックコットン製品は、いつ、どこでとれたオーガニックコットンを使っているのかが分かるようになっています。
日本国内の流通
オーガニックコットン製品は、綿から紡績メーカー、生地テキスタイルメーカー、縫製工場から店舗までの流通経路にも普通の綿と混ざらないように工夫及び管理をされています。 近年オーガニックコットン製品の流通量が大きく増えておりますが、普及だけでなく、オーガニックコットンを通じた公正な概念や考え方を啓発していくことで、地球環境への負荷を減らしてゆくとともに、国内の繊維産業を活性化させて「技術力のある、元気な日本」を応援していきたいものです。 【いま地球で起こっていること】 人口の爆発、構造的不平等とそれによる貧困、飢餓。信仰による差別や性差別。児童労働などの搾取。気候危 機、資源の枯渇、廃棄物での土地利用。生物多様性の喪失とパンデミック。 これらのグローバルな課題は繊維産業とも大きく結びついています。 繊維産業は環境負荷の非常に大きい産業で繊維原料から衣類などの最終製品に加工されるまでに大量の化学物質、エネルギー、水が使われ大気汚 染や水質汚染の原因となっています。 結果、石油に続く最大の環境汚染産業となってしまっています。 また、社会的なインパクトも強く、世界では6~7千万人が繊維工場で従業していると言われ、児童労働や低賃金、差別や危険な労働環境など人権を侵害する様な環境で従業していることも珍しくありません。 持続可能な社会の構築には環境の保全だけでなく、社会的規範の遵守と責任、文化の尊重と発展、経済的な持続可能性という包括的な視点が必要です。 オーガニックは単に「農薬を使わない農業」という考えではなく、包括的なアプローチで持続可能性を実現するシステムであり、オーガニックテキスタイルは、全てのバリューチェーンにおいて持続可能なバランスを保つシステムを構築することが重要なのです。
SDGs
SDGsに2015年に国連で採択されたアジェンダ2030(序論) 貧困撲滅は、現在世界が直面している最大の地球規模課題であり、持続可能な開発にとって必須の条件である。 貧困撲滅、持続可能でない生産消費形態の変更および持続可能な生産消費形態の促進、ならびに 経済・社会開発の基礎となる天然資源の保護と管理は、持続可能な開発の総体的目標であり、不可欠な条件である。 地球とその生態系は我々の故郷である。「母なる地球」は多くの国や地域で共通の表現であり、持続可能な開発の推進との関連で、自然の権利を認識する国もあることに我々は留意する。 現在および未来の世代における経済的、社会的、環境的ニーズの正しいバランスを達成するためには、自然との調和の推進が必要であると認めている。
コットン栽培が抱える問題
日本でも近年、コットン栽培の輪は広がりをみせていますが、産業としての成立にはほど遠いのが現状です。 実際、コットンは、世界を見渡せば80ケ国で行われていると言われています。 主要な産地は、インド、中国、米国、ブラジル、パキスタン、オーストラリア、トルコ、ウズベキスタンです。これらの国で9割ほどの生産量がありますが、生産現場には難しい問題が横たわっています。 ■ 小規模農家の経営難 インドやパキスタンなどの産地では、比較的小規模経営の家族農家が多く、その一部では児童労働に頼る場面や低収入による厳しい生活を余儀なくされるという現状があります。 コットンは、自然な状態であれば、順番に開花し、実をつけます。そのため、次々とはじけるコットンボールを順に収穫していくには手間と時間がかかります。 だからといって、同じ面積・同じ期間で栽培できる他の作物と比べて、高い収入が得られるわけではありません。 できるだけ多くの綿をとるために、肥料を多く投入すれば、肥料代がかかります。 また、肥料を使いすぎれば、土壌のバランスが崩れ、病気や害虫による被害が広がり、農薬を多用しなくてはならないという悪循環が生まれやすいのです。 収穫量が増えても出費が増えるため、実際の収入向上にはつながらない、安全対策が不十分な状態での農薬散布により生産者自身の健康を損なう恐れもあります。
■ 人権問題(児童労働問題)
綿花は、栽培にかなりの手間がかかります。 米国やオーストラリアなどでは大型機械を利用して生産、近年はトルコなどでも機械を使っての生産にシフトしてきていますが、まだまだ、人手による栽培、収穫に頼っている地域も多いのが現状です。 こうした地域では児童労働問題が深刻となっています。 綿花栽培の盛んな地域は、貧しいところが多く、子供たちが学校に行かずに就労するところも多く、未だに大きな問題となっています。 また、日本の有機JAS規格でも、労働問題などは言及していません。オーガニックは児童労働などを排除していると期待されることがありますが、すべてのオーガニック基準の共通事項でないことはここに明記いたします。 しかし、現在はオーガニックの基準にも、労働にたずさわる人たちの人権を保護する事項を加える、あるいは加えるべきという動きが加速しています。 オーガニック綿花栽培のトップ生産国であるインドの基準(NPOP)では、児童労働の禁止がうたわれています。また、近年は、オーガニックとともに、フェアトレードが注目されています。(フェアトレードの多くは、人権に配慮した基準を用いています)。 オーガニックコットン製品の生産販売に取り組む企業の多くは、産地の育成や人権保護への意識が高い傾向となっています。 また、コットンの栽培には、様々な人権に関わる問題が発生しています。アメリカ南部で黒人奴隷を酷使したプランテーションは、古い時代の話と思われがちですが、21世紀になっても、深刻な状況は無くなっていません。 特に綿摘みは人手が必要なので、児童労働や強制労働の問題は、繰り返し報告されてきています。様々な問題が絡み合っていますが、根幹部分はひとつで、コットンが安い単価で売買されているからです。 例えば、インドでは、530kg/haの綿が平均的な収穫量だという数字があげられています。コットンの相場は右肩上がりといいますが、平均単価の例でみると、2021年秋で2.78ドル/kgです。製造過程での減量など他の要素を踏まえずに、この数字だけで計算しても(1ドル115円計算)1haの栽培でおおむね4~6ケ月かけ、17万円程度となります。 1haのコットンボールを摘み取るために、どれだけの人が必要なのか、想像してみてください。
また、人権の問題は、綿の原料となる畑だけで発生しているわけではありません。 よく知られた例では、アジア諸国やバングラデシュでの縫製工場での劣悪な労働環境、強制的な時間外の長時間労働に、最低賃金や残業代等の未払いがあげられます。 安い価格で大量に販売されている一部には、それらの積み重ねでできあがっているものもあります。 現在では、私たちのまわりでは、一枚数百円でTシャツを購入することができますが、それは企画・生産・物流・販売に関する様々な企業努力だけでなりたっているとは考えにくいことです。人権に配慮されず、適正な給与や手当も支払われず、長時間働かされた人たちがいたからかもしれないのです。 ■ 遺伝子組み換え 遺伝子組み換えは、遺伝子に栽培に都合のよい要素を組み込む技術により成り立っています。 コットンは、その代表的な作物ですが、2021年には、世界中のコットン生産の約80%も占めています。 国産のコットンの利用はほんのわずかである日本です。 特にその成り立ちを意識しなければ、手にするほとんどの綿製品は、遺伝子組み換えのコットンだと考えてよいでしょう。 遺伝子組み換えコットンは、大別してBtコットンとHtコットン、そしてその組み合わせのハイブリッドがあります。 コットン農家は、コットンワームとよばれるコットンの種につく害虫に悩まされますが、このBtコットンの種を使えば、あらかじめ遺伝子に組み込まれたバチルスチューリンゲンシス(細菌)が、殺虫成分をもつ結晶を形成することで、害虫による被害を抑えることができる、というものです。 農薬を散布しないのですから、農家にとっては良いことではないか、環境にとっても優しいのではないかと思われがちです。 しかし、そもそも、通常の交配では起こりえない、菌を組み込むことについての安全性については、まだ評価が定まっていません。 もうひとつのHtコットンについては、除草剤耐性の遺伝子を組み込むことで、特定の除草剤を使っても、棉が枯れないという利点があります。雑草の管理は、農業生産の大きなテーマですから、棉を枯らすことなく除草剤を散布できるのは魅力があるものだと思われます。 しかし、この除草剤に耐性をつけた雑草が増えたという報告があります。 そうなると、また耐性をつけた雑草を抑えるものを作る、というイタチごっことなります。
4倍
  • 更新日03/1203/0503/11集計
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    2025/03/12
    購入者
    オーガニックコットンの商品を探していたので、購入できてよかったです。 まだ洗濯していないので、ストレッチや丈夫さはわかりませんが、今年はこのレギンスをはきまくりたいと思います。
    実用品・普段使い|自分用|はじめて
    注文日:2025/03/05
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    2025/03/12
    購入者
    すごく気持ちがいい
    前回、通常の価格で購入させていただき、肌触りやエネルギーがとても気持ちよかったので 今回、セールだったのでさらに色違いも数枚購入させていただきました。 大変気に入っております。 素晴らしい商品を安価で提供してくださりありがとうございます!!
    実用品・普段使い|自分用|リピート
    注文日:2025/03/04