近年、ご葬儀を簡単に済ます「直葬」や先祖代々のお墓を片付ける「墓じまい」など、故人の供養を略する考えが増えてきました。
本当にこれで良いのでしょうか?
仏事での経済的ご負担を軽くするということは、時代の流れからしても当たり前の事なのかもしれません。
しかし、故人の供養をせずに過去を切り捨ててしまうことは、とても大切なものを失ってしまうように思えてなりません。
日本という国は、仏教を根っことする生活習慣や文化から、いろんな大切なことを学んできました。
命の大切さ、他人をいたわり誠実に生きていく生き方は、先祖供養、故人への供養を通じて学んできたものだと思います。
そして、先立つ家族をきちんと送り出し、お墓をつくって守っていくことは、自分達家族、一族の歴史、ルーツを明らかにし、伝えていくことにほかなりません。
これは、一度捨ててしまえば、二度と取り返すことが出来ないかけがえのない大切なものです。
高価なお墓や無理をした大きな葬儀をあげようということではなく、出来る範囲での供養を、家族みんなで続けていくことを今一度考えてみませんか?
代表取締役 中野 滋