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店長コラム-20250228号-洗濯機・乾燥機による寝具への影響と対策

公開日:2025/03/01 更新日:2025/03/13
月並みですが、アッという間に月日は過ぎていくもので、気が付いたら開店してから20年近くも寝具を販売しております。 当店では、長年ご愛用頂き、人気の綿100%のパイル地寝具をはじめ、さまざまな寝具をご購入いただいたお客様から、洗濯後の生地の損傷に関するお問い合わせやご意見を全体の量からは頻繁とは言えないものの、年数の厚さにより多くお声を頂戴し蓄積しております。 頻度の少ないお声につき、昔は何が理由なのかわからなかったことも、蓄積と経験上より、わかってくることもございます。 全てお客さまのお声を聞かせて頂きましたおかげでございます。 ありがとうございます。 その中でもドラム式洗濯機やタンブラー乾燥機を使用した際の影響が疑われるケースが目立ちます。 特に、洗濯機と乾燥機の両方の機能をこなす、便利な乾燥機能付きドラム式洗濯機なども多くあり、この場合の合わせ技の影響が、かなり多いものと考えております。 しかし、多くの場合、生地の損傷が商品の品質によるものだと誤解されてしまい、本来の快適な使い方やお手入れ方法を知る機会を逃してしまっているのが現状です。 これは、より良い生活を送るうえで大きな損失といえるでしょう。 そこで、お客様に正しいお手入れ方法をお伝えし、製品を長く快適にご愛用いただくために、今回このテーマを取り上げることに致しました。
ドラム式洗濯機は、衣類を回転させながら少量の水で洗浄するため、省水効果が高いとされています。しかし、この洗浄方法は特に綿100%のパイル地寝具に対して、以下のような影響を及ぼす可能性があります。 【摩擦による損傷】 回転中、衣類同士や洗濯槽との摩擦が生じ、パイル地の繊維が擦り切れやすくなります。 【水量の少なさ】 ドラム式洗濯機は少ない水で洗濯を行うため、洗剤が十分に溶けきらず、繊維に残留する可能性があります。これが生地の劣化を促進することがあります。 これらの要因により、パイル地のふんわり感が失われたり、生地が薄くなるといった問題が発生することがあります。 ※代表的な悪い症状※ ・洗濯機にたくさんの毛羽が何度洗っても取れない。 ・クズ取りネットに2回目以降の洗濯でもたくさんの繊維クズが貯まる。 ・生地が洗うごとに見る見る薄くなる。 ・毛羽が抜け毛羽を植えた基盤が目立つように禿げる。
タンブラー乾燥機はドラム式の乾燥機の事です。 ドラム式洗濯機に乾燥機機能が加わったタイプの、乾燥機能付きドラム式洗濯機も多くあります。 洗濯物を回転させながら温風を当てて乾燥させるため、短時間でふんわりと仕上げることができます。 しかし、以下のリスクも考慮する必要があります。 【高温による収縮】 綿や麻などの天然素材は、熱により繊維が収縮し、衣類が縮むことがあります。 【摩擦によるダメージ】 回転中に衣類が乾燥機の壁に叩きつけられたり、他の衣類と擦れ合うことで、繊維が傷つく可能性があります。 【静電気の発生】 乾燥機内での摩擦により静電気が発生し、ホコリや毛玉が付きやすくなることがあります。 特に、マイクロファイバーやポリエステルなどの化学繊維は熱に弱く、高温での乾燥は避けるべきです。 ※代表的な悪い症状※ ・乾燥機を開けるとワタぼこりが舞う。 ・フィルターがたくさんの繊維クズや綿ゴミで詰まる。 ・生地が乾燥させるごとに見る見る薄くなる。 ・毛羽が抜け毛羽を植えた基盤が目立つように禿げる。 ・毛羽が短くなり固くなる。 ・生地が縮む、回復できないしわが寄る、変形する。 ・生地に穴が開く。
パイル地(タオル地)の寝具は、その柔らかさと吸水性が魅力ですが、柔軟剤の使用には注意が必要です。 【吸水性の低下】 柔軟剤は繊維をコーティングし、手触りを良くしますが、その反面、パイル地の吸水性を損なう可能性があります。 【繊維の劣化】 柔軟剤の成分が繊維に蓄積し、生地の劣化や変色を引き起こすことがあります。 そのため、寝具に関わらず、パイル地の製品全般には柔軟剤の使用を控え、自然な風合いを保つことをおすすめします。 なんとなくTVのCMの映像から受けとるイメージとは180度異なるので注意が必要です。 ※代表的な悪い症状※ ・パイルが寝てしまってコシがなくふんわりしない。 ・柔らかさの手触り感が悪くなる。 (良い洗い方を繰り返すと通常は繊維表面の毛羽 立ちが増え、洗うごとにふんわり感、柔らかい触感が増します。) ・肌に触れた際に張り付く感じや、蒸れてベタベタする感覚が増える。 ・パイルの抜け毛を促進します。他の要因によるパイルの減りや、ボリュームの縮小を加速します。
大切な寝具を長く快適に使用するためには、以下の洗濯・乾燥方法を実践してみてください。 ●洗濯方法 【縦型洗濯機の使用】 昔ながらの縦型洗濯機は、水量が多く、衣類への摩擦が少ないため、パイル地の損傷を軽減できます。 【洗濯ネットの活用】 デリケートな生地は洗濯ネットに入れることで、直接的な摩擦や引っ掛かりを防げます。 【適切な洗剤の選択】 中性洗剤を使用し、洗剤の量を守ることで、繊維への負担を減らせます。 ●乾燥方法 【自然乾燥の推奨】 直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干しすることで、生地の劣化を防ぎます。 【乾燥機の使用を控える】 特に高温設定は避け、どうしても使用する場合は低温設定で短時間にとどめましょう。 一見、便利でスマートな方法を使えなくなりますが、これらのポイントを意識することで、寝具の風合いや機能性を保ち、長く愛用することができます。
衣類や寝具には、それぞれ適切な洗濯方法が表示されています。 これらの表示を確認し、適切なケアを行うことが、生地を長持ちさせる秘訣です。 【洗濯表示の確認】 洗濯機での洗濯や乾燥が可能かどうか、表示を確認しましょう。 【適切な洗濯コースの選択】 デリケートな素材は「手洗い」や「ドライ」コースを選ぶことで、生地へのダメージを最小限に抑えられます。 概ね寝具は『デリケートな素材』とお考え下さい。 【乾燥方法の選択】 洗濯表示に「乾燥機不可」のマークがある場合は、タンブラー乾燥を避けましょう。どうしても乾燥機を使用する必要がある場合は、低温設定(60℃以下)で短時間にとどめるのがベストです。 概ね寝具はタンブラー乾燥機に限らず、乾燥機はご利用にならないで、洗濯機による緩めの脱水にとどめての、直射日光を避けて風通しの良い場所での自然乾燥が無難です。 【アイロンの使用】 シワを伸ばすためにアイロンをかける場合は、パイル地に直接高温を当てると繊維が傷むため、あて布を使用するか、スチーム機能を活用するのが理想的です。 化繊の場合は物理的な力に対し丈夫な繊維であっても、概ね熱に弱い繊維ですのでアイロンは使わない方が無難です。 【保管方法】 寝具は長期間使用しない場合、湿気を避けるために風通しの良い場所で保管し、防虫剤を適量入れると劣化を防げます。 適切な保管はカビやダニなどの虫、臭いなどを防止する面でも必要な作業です。 このように、適切な洗濯・乾燥方法を心掛けることで、お気に入りの寝具をより長く快適に使うことができます。
近年の洗濯機や乾燥機はとても便利ですが、すべての素材に適しているわけではありません。 また、多くのお客様がお持ちの洗濯やお取り扱いのイメージとは異なる事も分かって参りました。 特に、綿100%のパイル地やマイクロファイバーの寝具は、ドラム式洗濯機やタンブラー乾燥機と相性が悪く、摩擦や熱によってダメージを受けやすいことが分かりました。 しかし、洗濯ネットの活用や優しい洗濯コースの選択、自然乾燥の徹底といった適切なケアを行えば、これらのリスクを大幅に軽減できます。 ドラム式洗濯機が スタイリッシュで憧れがあって・・・ 水が大幅に節約になりエコだと聞いて・・・ 生地を傷めないと聞いてるんだけど・・・ という方も多いでしょう。 ・・・しかしです。 【昔ながらの縦型洗濯機で水をたっぷり使い】 【優しく洗って陰干しする】 ――これは決して時代遅れではなく、寝具を長持ちさせるための理想的な方法なのです。 寝具を大切に扱い 快適な睡眠環境を長く楽しんでいただければ  幸いです。 ご購読頂き 誠にありがとうございます。
更新日03/1903/1203/18集計
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