春のお彼岸、秋のお彼岸

彼岸は、雑節（ざっせつ）のひとつです。雑節とは、明治前に使われていた陰歴時代より使われていたもので、二十四節気以外に季節の移り変わりを示す為に使われた目印となる節目の日です。節分・八十八夜・入梅・半夏生・二百十日・土用・彼岸などがこれにあたります。 仏教において極楽浄土があるのは「西の彼方」です。春分・秋分の日は太陽が真東からのぼって真西へ沈みます。そのため、極楽浄土と通じる日と考えられるようになりました。

お彼岸は春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち·真ん中の日)とし、前後それぞれ3日をたした7日間のことを指します。そのため毎年、およそ、 春が3月17日から23日まで 秋が9月20日から26日までとなり、 最初の日を「彼岸の入り」最後の日を「彼岸明け」と呼びます。 今年2024年は 3月17日（日）彼岸入り～3月23日（土）彼岸明け 9月19日（木）彼岸入り～9月25日（水）彼岸明け です。

仏教では、今私たちがいる煩悩や迷いに満ちた世界を「此岸(しがん)」といいます。 此岸にいる者が六波羅蜜(ろくはらみつ）という修行を行うことで、辿り着く悟りの世界を「彼岸(ひがん)」といいます。この彼岸にご先祖様がいらっしゃるのです。 六波羅蜜は 六波羅蜜と呼ばれる修行が存在します 持戒（じかい） 　　善い行い 精進（しょうじん）　努力 布施（ふせ） 　　施すこと 禅定（ぜんじょう）　心を静めること 忍辱（にんにく）　　耐え忍ぶこと 智慧（ちえ） 　　総括 お彼岸の7日間は、このような教えを思い起こすのも良いですね。

お供えもの 春彼岸では「ぼた餅」、秋彼岸では「おはぎ」をお供えします。 春彼岸は春には「牡丹（ぼたん）」が咲くので「ぼた餅」、 秋彼岸で食べるものは「萩（はぎ）」にちなんで「おはぎ」と呼びます。 地域によっては、あんこが中にあったり、外にあったりと、違いがあるようですが、同じものです。 餅には、故人や先祖に感謝の気持ちを伝える意味があるとされ、また日本では神が宿る特別なご馳走と考えられており、 仏壇やお墓にお供えする「五供」のひとつ「飲食」として供えられます。 五供の種類は以下のとおりです。 ・香（線香） ・花（供花） ・灯明（ろうそく・提灯） ・水（浄水） ・飲食（食べもの） お彼岸は、ご先祖様に感謝し、修行の報告をし、また彼岸で会えるよう努めると伝える日なんですね。

お花の色について お供え花は色で迷われる方も多いようです。 色のマナーとしては 故人がいつお亡くなりになったかにより 少し変わります。 初盆は白とグリーンのみでお届けする方が良いといわれています。 年数と共に、少し色を入れてていきます。 また、親しい間柄や家族であれば、 故人が好きだったお花や、イメージするお色、 又は ご家族様がこの夏も元気に過ごせるよう、 お好きな色のお花をお届けすることも多くなりました。

生活が変わり、生花の毎日のお水替えが難しい方や、お花を買いに行くのが難しい環境の方、ご高齢のご家庭、など、プリザーブドフラワーやアートフラワーのお供え花が大変喜ばれています。お盆やお彼岸等には、普通に贈りものとして、お届けされるようになりました。 各宗派でも、仏事の日には生花が好まれるものの、普段はお花があることを尊重されているようです。 日頃から見ていて優しい気持ちになれる、飽きの来ない色合いのお花から、故人のイメージに合うかもしれない、個性のあるお供えのお花まで、多数ご用意しております。

生花を加工し、水分を保存成分と置換することで、永く飾ることが出来るようになったプリザーブドフラワー。 その姿は生きている花の姿をそのまま保存したようです。 水分と一緒に色素が抜けていくため、多くの花は着色されています。 その為、弊社では色移りを少しでも防ぎ、できるだけ永い期間美しい姿で飾って頂けるよう、 プリザーブドフラワーの間にアーティフィシャルフラワーを使用しお作りしている商品が多くございます。 近年のアーティフィシャルフラワーは、その材質感も表情も、生花と間違える程の精巧さで作られており、プリザーブドと共に制作するにふさわしい存在感となっております。 夏場は特に、しばらく暑さが続く時に、お水替えをしなくて良いことも、人気の理由。 ご自宅用にも、フラワーギフトとしても喜んで頂けるお花です。

胡蝶蘭は赤道を挟む東南アジアが原産国で、原種は熱帯雨林にも生息しています。 その為、多少の暑さには比較的強く、鉢ものは1本1本の株にお水をしっかり与えれば長く飾って頂けるので、夏の贈り物に適したお花といえます。 サイズも様々にご用意しております。 夏のお届けものに、おすすめです。 産地直送にてお届けさせて頂きます。