こんにちは、あみものあーと店長の三浅です。
私にはずっと作りたいものがありました。
それは・・・
話は数年前に遡ります。
数名のお客様から同じご要望を頂いていたのです。
「いつも持ち歩けるニットが欲しい」
確かにクッションを持ち歩くのは難しいです。
ひざ掛けをバッグに入れているという人はいましたが、
座っている時じゃないと使えません。
外出中、いつでもうちの子のニットに触れていたい。
そのご要望を叶えるものとして
ストールを作りたいと考えていたのです。
無地のストールや、裏と表を同じ柄にした袋ジャカードのストールなどは一般的に売られていて、それほど難しい技術ではありません。
でも、私たちが作るのはペットのオーダーニット。
表面はペットで、裏面に別の柄を入れるというのは当時の私の技術では不可能でした。
編みこみのセーターや靴下、ニット帽、
その裏を見たことありますか?
糸や柄がグチャグチャってなっていますよね。
ペットの編みこみ模様の裏も、同じようにグチャグチャってなるのです。
そこに柄を入れる事なんてできるのだろうか。
ずっと、何年も考えては試作をしていました。
そんなある日、なんだか無心になって編み機の前に向かっていました。
編み図を作り、編み機制御のプログラムを組み立て、
糸を結んで機械を動かす。
すると急に手が進みだし、
「このやり方なら編めるんじゃないか?」
そうして出来上がったのが両面に柄の入ったストールです。
しかし最初はあまり売れませんでした。
ストールはコットンで肌さわりも良く、
軽くて通年使えそう。
でも売れるのは一番人気のクッションばかり。
どうしてストールは売れないのかな?
そんな時に気付いたのです。
「もしかしたら、ストールを使う人はおしゃれな女性だけ?」
確かにクッションは年齢や性別を問わず皆様に喜ばれます。
でもストールを使うのはおしゃれな女性が多く、
「自分にはハードル高いかな」
と思われているのかもしれないと感じました。
そこで、男性や、普段ストールを使わない女性でも使えるよう、落ち着いた色合いと柄のマフラーを作りました。
店長自身も愛猫マロのボーダー柄マフラーを使っています
このマフラーを展開して以来、
少しずつご注文を頂けるようになってきました。
「色んな意味で温かい」
そういって頂けることもあり、ペットのぬくもりを日々感じながら暮らして頂けると幸いです。