当店には何度も注文して下さる方がいらっしゃいます。
または、数年ぶりの再会となるお客様もいらっしゃいます。
それはもちろん嬉しい事ですが、
時には悲しい再会となることもあります。
悲しい理由は、
ペットを亡くされるたびに
ご注文される方も多いからです。
その都度お気持ちをお聞きしたり、
以前作成させて頂いた作品のお話をしたりして
少しでも元気になって頂ければと思うばかりですが
見慣れたお名前でご注文頂くたびに
「またお別れのお知らせかな…」
なんて思ってしまうわけです。
でもこんな風に言って下さる場合もあります。
「前回とても救われました」
「クッションは今でも宝物です」
「また支えて頂きたくて…」
このように言って頂くと、
大切な仕事をしているんだなと感じます。
ペットを亡くした悲しみから
クッションが届く楽しみに
変わってきました。
そう言われたこともありました。
私たちは編み物しかできませんし
気の利いた言葉も言えないかもしれませんが
作品が何かの形で皆様の心に届き
支えになれるよう頑張ります。
私たちが作っているのはニット製品ですが
それらは「商品」ではありません。
クッションやブランケットの形をしていますが
それはペットを思う飼い主様の気持ちであったり
その飼い主様を思う家族や恋人の思いやりであったり
そのお客様によって様々です。
私たちはそのお手伝いをしているだけ。
印刷ではない
人の手が作り出した
温もりのあるニットの作品を
お楽しみ頂けると幸いです。