メモリアルグッズを作るとなぜ癒されるのか。
お悔やみの贈り物に使うと、どんな気持ちの変化が起きるのか。
今回はメモリアルグッズが持つ役割について考えてみたいと思います。
私たちが糸を編んで作るペットのメモリアルグッズは、ペットロスを克服するきっかけとなったり、癒しの贈り物(お悔みギフト)に使われたりしています。
ペットロスの相談に乗りつつお客様の数はこの20年で1万人を超えました。
ペットが亡くなったときに心の支えとして作った作品。
お写真で作るオーダーメイドで世界に一つの存在。
「うちの子が帰ってきてくれた。」
「またうちの子に会えた」
そう感じさせてくれるのがメモリアルグッズだと思います。
それは商品という言葉にとどまらず、作品にはお客様の気持ちが込められていて、手に届いたときに「お帰り」と言ってあげることで魂が宿り、作品として完成します。
そしてこれから先ずっとそばにいて、心の支えになってくれる存在です。
糸を編み、そのメモリアルグッズを心込めて作成するのが私たちの仕事です。
メモリアルグッズが気持ちの支えになるのには、意外な理由があると思っています。
お悔みギフトとして贈り物に使われるとき、その理由ははっきりとわかります。
それは、ペットを亡くされた方が、
『自分の気持ちを分かってくれる人がいる』
と感じるからです。
贈り物を頂いた人はこう感じるでしょう。
●私を気遣ってくれる人がいる。
●私は一人ではない。
●あの子(亡くなったペット)を気にかけてくれる人がいる。
これはとても心強い事です。
プレゼントしてくれた人への感謝を一生忘れないでしょう。
ご自身用に作成された方はこう言われます。
●「泣いているばかりの日々だったが、クッションを楽しみに待つようになった。」
●「話を聞いてくれてありがとう。」
●「うちの子がかえってくれた」
ペットを亡くしたばかりで辛い時、だれにも会いたくないかもしれません。
又は、だれにも相談できなかったかもしれません。
そんな時、私のもとに相談メールが来て、お写真を選んだりデザインのご相談をさせて頂いているうちにご自身のお気持ちもお話し下さいます。
このように誰かに相談する(話を聞いてもらう)ことで、気持ちの整理が少しずつできるのではないかと感じます。
商品そのものの価値より、心のケアが出来ることで救われる部分が大きいのではないかと感じています。
そして、他店の商品と私たちのニットとの違い、
つまり『ニットの温もり』がお客様の心を癒してくれるようです。
お客様の中にはこのように言われる方もいらっしゃいます。
「クッションが届いて、初めて泣けました」
悲しすぎて泣けないという人もいます。
受け入れられなかったという人もいます。
本当は泣きたいのに、
仕事や学校、家事、社会生活…
そのために笑顔を作り、
泣けていないという人はいませんか?
自分の気持ちに素直になれていない人はいませんか?
クッションが届き、初めて泣けたという声を聞くとき、
私は「良かった、これで少し前に進めるかな」と思います。
時間はかかるかもしれませんが
少しずつ元気になれるきっかけになれば幸いです。
では、どんなメモリアルグッズが良いでしょうか。
それは人よって変わると思います。
ご予算の都合もあるでしょう。
当店のようなニットは苦手と言う人もいるかもしれません。
一番のお勧めは、
「自分が欲しいと思ったもの」
だと思います。
また、どのお店で作ってもらうかも重要です。
自分にとってはおそらく一生大事にするものだと思います。
●丁寧に作ってくれるお店
●気持ちを分かってくれるお店
●気持ちよくお買い物できるお店
これらも重要なポイントだと思います。
他店のプリントクッションには手軽さもありますし、
小さなキーホルダーには、持ち歩けるなどの良さもあります。
私たちは編み物で作りますので時間もお金もかかります。
その分お客様との連絡も多くなりますが、
お話しを聞く機会も増えます。
ご注文の際には私で良ければお話をお聞かせ下さい。
カウンセラーではないのでアドバイスなどは出来ないかもしれませんが、皆様のお話をお聞きしつつ、作成しています。
メモリアルグッズの作成にはいくつか注意する点があります。
オーダーメイドになりますので、完成前に現物を見ることが出来ません。
ネットではサンプルを手に取ってみることも出来ません。
仕上がりが満足できないこともあるかもしれません。
完璧な仕上がりを求めるあまり、お店とトラブルになる可能性もあります。
そうなると自分も悲しいですよね。
うちの子がデザインされたものはおおむね嬉しいものですが、たとえ満足できない仕上がりだったとしても、ある程度の許容範囲は持っておいた方が良いでしょう。
当店では返品も対応していますが
オーダーメイドの製品を取り扱うお店はほとんどのお店が返品不可になります。
この点も理解したうえで注文するようにしましょう。
私にはいくつかのポリシーがあります。
その一つ、写真選びについてお話します。
綺麗なお写真の方が綺麗な作品を作る事が出来ますので、
作り手としては画質が良く、サイズの大きなお写真をお勧めします。
でも綺麗な作品を作るより、もっと大事なことがあります。
それはお客様が気に入っているお写真で作る事です。
画質の良くないお写真で依頼を受けることもあります。
完成品には若干のデザインの粗さが残る場合もあります。
しかし、お客様はとても喜んで下さいます。
●あの写真で良くここまで仕上げて下さいました。
●昔の写真で、これしかなかったのです。
●画質は悪いけれど、一番気に入っている写真だったのです。
仕上がりの綺麗さももちろん大事ですが、
気に入った表情、思い出の一枚、そういう写真で作る大切さもあると思います。
私もペットロスを経験し、
たくさんの方のお話を聞き、
作品作りをしています。
待って下さる皆様の事を考えつつ作成している時、
目に入るペットたちに癒されつつ作っています。
作品は「ペットたちからの贈り物」という気持ちで作っています。
ペットたちとお客様とを繋げる架け橋みたいなお仕事が出来れば幸いです。