口臭コラム

口臭は大きく3つに分類されます。 ①病的口臭：虫歯や歯周病などの疾患が原因 ②外的要因の口臭：食べ物など一時的な要因によるもの ③生理的口臭：起床時、空腹時、緊張時などに発生するもの ①病的口臭 虫歯や歯周病といった口内の病気や、鼻、喉、呼吸器、消化器などの病気も口臭の原因です。 これら特定の疾患が引き起こす口臭を「病的口臭」といい、解決には原因疾患の治療が欠かせません。 ②外的要因の口臭 ネギやニラ、ニンニクなどニオイの強い食べもののせいで口臭が増した経験は誰しもあるはず。 これを「外的要因の口臭」といいます。外的要因の口臭は一時的なもののため、心配はいりません。 最後に③生理的口臭 これが一番厄介です。 なぜなら病的口臭、外的要因の口臭とは違い「こうすれば治る」という明確な答えがないからです。 とは言え、口臭のメカニズムを理解していれば、ニオイを抑えることは決して難しくありません。

生理的口臭の原因はバクテリアです。 代表的なものは睡眠中に口内にバクテリアが増殖することで起こる「起床時口臭」です。寝起き口臭と言ったりします。 ほかにも唾液の分泌量が低下することに伴う 「空腹時口臭」 「緊張時口臭」 「口呼吸に伴う口臭」があります。 女性は、生理中や妊娠中に口臭が増すことも。 ホルモンバランスが変化し、一部のバクテリアが増殖するためです。 事実、口臭に悩む人の口内には、そうでない人の口内に比べて多くのバクテリアが存在します。 つまり口内のバクテリアをいかに抑えるかが、口臭対策の最大のポイントなのです。

私たちの口内には、バクテリアの繁殖を抑える最強の味方が存在します。 それが「唾液」です。 口内の唾液量は25歳頃をピークに減少します。さらに老齢化と共に唾液は減少していきます。「加齢」は口臭の要因のひとつです。 口臭を生むバクテリアの多くは、酸素が少ない環境を好み、酸素が多い環境だと増えることができません。 ニオイの大敵とも言える酸素を、口内に供給するのが唾液です。特に分泌されたばかりのサラサラとした唾液には、たくさんの酸素が含まれています。 口内が乾いていたり、ベタベタしているときは要注意。 バクテリアが増殖しやすく口臭発生リスクが高くなっています。 では、どうすれば唾液の量は増えるのでしょうか。 最も大切なのは、リラックスすること。 逆にストレスを感じると唾液の量は減ります。 ちなみに「酸素を送り込もう」と、空気を吸い込むのは逆効果。口を通過する空気からは酸素が供給されない上に、口内を乾燥させ、口臭を悪化させてしまいます。

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