お風呂上がりに顔や体が一気に乾く感覚、そんな経験ありますよね。
それと同じ…もしくはそれ以上に、粘膜・皮膚の薄いデリケートゾーンは乾燥しやすい状態になります。
デリケートゾーンの保湿って、実はとっても重要。
だから、お顔のスキンケアと同じように
「お風呂から上がってすぐ保湿」
これがポイント。
では、どうやって保湿したら良いのか。
ズバリ、
『オイル』が おすすめ。
保湿=水分ですが、お風呂で潤った水分を肌から逃がさないことが大切。
オイルで水分蒸散を抑え(蓋をして)潤いを保ち、皮膚を柔らかくすること。
これを《エモリエント効果》と呼びます。
しかし、ボディオイルなら何でもいいのかと言うと、そうではありません。
デリケートゾーンの皮膚の薄さは、まぶたの3/4程度。
経皮吸収率は腕の40倍以上と言われています。
経皮吸収されやすい部位だからこそ、専用ソープと同様に
できるだけ
●肌に優しい処方であること
●人工化合物を使用していないもの
●添加物が配合されていないもの を
選ぶように心がけましょう。
日頃から、私たちのデリケートゾーンは
・締め付けの強いボトムやガードル
・使用を避けられないナプキンやパッド
などによってストレスに晒されています。
それによって血流が悪くなったり、ムレや擦れる事からの、痒み・黒ずみ・乾燥の悪循環が起こっているのです。
しかし、生活の中でこのストレスの根源を断ち切るのはなかなか難しい事です。
そんな中、昨今注目されているのが
『膣まわりのマッサージ』
「膣まわりをほぐすことによって、血流を促し、潤った柔らかい膣を保つことができる」と言われています。
膣まわりのマッサージがもたらす「良いこと」
●腟の緩みや尿もれの改善
●生理痛や生理不順などの改善
●おりもの異常などの改善
●ナプキン等からくる痒み・ムズムズの改善
●閉経前後の乾燥・痒み・黒ずみの改善
●気になるニオイの改善
●性感染症リスクの軽減
●性交痛の緩和
など…
基本のマッサージは膣そのものではなく、膣まわり(外陰部)のマッサージを指します。
ここでは、デリケートゾーン専用オイルを使った膣まわり(外陰部)のマッサージをご紹介します。
▼ P O I N T ▼
◆手や膣まわりを清潔にした状態で行う事。
◆片足を台などに上げると塗りやすくなります。
◆肛門の大腸菌などが腟に入るのを防ぐため「前 から 後」が基本。
◆オイルを清潔な手のひらに取り、利き手の人差し指・中指・薬指の腹を使って「大陰唇→小陰唇→会陰→肛門まわり」の順に。
《 膣まわりのマッサージ方法 》
[1] 大陰唇を前から後ろへ向かって、優しくなでるように。
[2] 小陰唇は指の腹でそっとつまむようにして、内側と外側をもれなく。
[3] 会陰をUの字になでながら、血流を促すように何度かマッサージ。
[4] 最後は肛門のまわり。軽くもみほぐす要領で。
…
デリケートゾーン専用オイルには、保湿+マッサージ時の潤滑効果もありますが、自然由来の香りが配合されているものもあるので、同時にリラックス効果も期待できます。
できれば、膣まわりのマッサージは毎日行うのがベターですが「無理をするのは禁物」です。
腟の乾燥が進み、かゆみの悪化・性交痛などの症状が出てきた場合、腟の中まで保湿したりマッサージするなどのケアをおすすめします。(その場合は週に2~3回を目安に)
デリケートゾーンは《女性の第二の顔》と呼ばれ、「きちんとケアするべき部位」だという事がお分かりいただけたと思います。
年齢に関係なく『膣まわりの乾燥を防ぐケア』をできるだけ早く始めることが大切です。
遅すぎるという事はありません。
毎日のケアで中から潤い、弾力が生まれ、心身の健康につながります。
さぁ、無理なく始められるフェムケアを、今から始めていきましょう。
あなたの少し先の未来が、今よりも明るく。
健やかでありますように。