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特定小型原動機付自転車 スペックの見方

公開日:2024/10/23 更新日:2024/10/30
特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)を選ぶ場合、何を基準に比較検討すれば良いのでしょうか。この記事では特定小型原付の「電動キックボード」に焦点をあて、その疑問にお応えします。 そもそも特定小型原付は、下の表の要件をみたさなければいけません。その要件の中で現在、様々なスペックの製品が販売されています。
1.最高速度
特定小型原付の最高速度は20km/h以下と定められています。特定の道路において、走行モードを切り替えたうえで時速6km/h以下で歩道を走行できる機能を搭載した、特例特定小型原動機付自転車(以下、特例特定小型原付)モデルも販売されています。 特例特定小型原付は車道を走行するモード(時速20km/h以下)と歩道を走行するモード(時速6km/h以下)を切り替えて走行することになります。 ※歩道を走行するモードの場合、最高速度表示灯(緑色のライト)が点滅します。 歩道も走行したい場合は「特例特定小型原付」を選択すると良いでしょう。
2.定格出力
定格出力とは、モーターのパワーを表します。特定小型原付では0.6kw(600w)以下と定められています。0.25kwから0.5kwが現在主流となっています。 ワット数が大きいほどパワーがあり、加速能力や登坂能力が上がります。ですが、ワット数が大きいほど価格が高くなる傾向があります。 2024年10月現在で最高のパワーを誇る0.6kwモーターを搭載した特定小型原付は、株式会社Acalieがリリースした「EVEREST XING EX15Pro」「EVEREST XING EX15」のみです。(一般販売は2024年11月頃を予定。)
3.バッテリーのスペック・航続距離
バッテリーのスペックは15Ah / 48Vのように表記されます。 ・Ah(アンペアアワー)は、バッテリーの容量を意味します。ガソリンでいえば、何リットルまで給油できるかといった意味です。Ah数が大きいほど、長距離の走行が可能です。ただ、バッテリーは電動モビリティを構成する中でも特に製造コストが高く、数字が大きければ大きいほど価格が上がります。そして充電時間も長くなります。 ※電動キックボードの航続距離とは、1回のフル充電で走行可能な距離です。リチウムイオンバッテリーの特性上、気温が低いと性能が低下します。また、荷重や使用状況(坂道での走行やSTOP&GOの繰り返し)により性能は低下しますので、あくまで参考値としてご認識ください ・V(ボルト)は電圧、いわばパワーを表し、数字が大きければ大きいほど力強い走行が可能になります。 バッテリーはスペックだけでなく、脱着可能かどうかも重要なポイントです。脱着可能であれば、玄関近くにコンセントがない場合、本体を玄関口に置いておいて、バッテリーだけ室内で充電することが出来ます。
4.車体重量、タイヤについて
特定小型原付電動キックボードの一般的な車重は14kg程から25kg程が主流となってます。一般的な2輪車より軽量なのが特徴です。 ▼一般的な2輪車の重量 ・原付バイク・・・・・・・・70~90kg ・電動アシスト自転車・・・・27~28kg ・自転車(シティサイクル)・16~22kg 軽量であれば、取り回しや持ち運びが楽になります。ですが、軽ければ軽いほど良いわけでもなく、車重が重ければ走行が安定するメリットがあります。 特定小型原付電動キックボードのタイヤの大きさは8~10インチが主流です。数字の大きい方がタイヤが大きくなります。電動キックボードはタイヤ径が小さいため、自転車と同じようなイメージで段差を乗り越えたりすると、タイヤが衝撃を吸収できず、パンクや故障の原因となります。段差を乗り越える際は車体から降りることをお勧めします。 特定小型原付電動キックボードのタイヤの種類ですが、現在の主流は3種類です。 ・チューブタイヤ ・チューブレスタイヤ ・ノーパンクタイヤ それぞれメリット、デメリットがあります。チューブタイヤは空気圧の定期的なチェックと、段差を無理に乗り越えたりと車体へダメージを与えるような事をしなければ、基本的にはパンクしません。ノーパンクタイヤはいわばゴムの塊で、パンクはしませんが重い・衝撃が直に伝わるといったデメリットがあります。ですが、サスペンションを装備していればその衝撃も少なくなります。
5.ブレーキ方式
ブレーキの操作方法は、一般的な自転車と同様で前輪用、後輪用が装備されています。ブレーキの種類ですが主なものとしては、ディスクブレーキとドラムブレーキ、電子ブレーキの3種類です。 1.ディスクブレーキ ディスクブレーキはホイールと固定された円盤をブレーキキャリパーの中にあるブレーキパッドで挟むようにして制動します。摩擦する部分が全て露出している、放熱性に優れており、ブレーキ性能が安定しています。ブレーキパッドの交換がホイールを外さずにできるため、ドラムブレーキに比べ整備性に優れています。 2.ドラムブレーキ 構造が簡易であるため低コストであるというメリットがある反面、ドラムという密閉された筒の中で摩擦を起こして制動しているため、摩擦熱がドラム内部にこもりやすく、ドラムの内部の温度が上がってしまうといわゆる「熱ダレ」と言われる現象が起きてしまい、コントロール性や制動力の安定性ではディスクブレーキに及びません。また、ドラムの中に水が溜まると摩擦力が落ち、ブレーキの利きが悪くなります。 3.電子ブレーキ 電子ブレーキはモーターの電気を止める役割があります。電子ブレーキ+ディスクブレーキのように補助的な役割で使われる事が多くあります。
6.サドル・立ち乗り、座り乗り
特定小型原付電動キックボードには、サドルを装備しているモデルも数多くあります。 電動キックボードは基本的に立ち乗りを想定し作られていますので、立って乗る爽快感や見た目のデザインなど、サドルの有り、無しは好みによって分かれます。 座れるから楽、という意味でのサドルですが、重心が低くなり安定感が増すメリットもあります。
7.製品保証・アフターサポート
製品保証ですが、1年・半年など、各社様々な製品保証を設けています。ただ「製品保証」とだけ聞くと、何かあってもすべて無料でなんとかしてくれるイメージを持つかもしれませんが、何をどこまで保証してもらえるのか、ご購入前にしっかり確認する事をおすすめします。 アフターサポートに関して、タイヤやブレーキパッド等の消耗品があるのか、故障した際の部品はあるのか、どこでメンテナンス・修理ができるのか、そのあたりを確認すると良いでしょう。 また、電動キックボードは自動車のように車検があるわけではありませんので、ご自身で定期的に乗車前の車体のチェックが必要になります。車体のチェック、空気圧は適正か、ネジは緩んでいないかなど。電動キックボードは、大げさではなく命を預ける乗り物ですので、重要なポイントです。
8.最後に
いかがでしたでしょうか。新しい乗り物を探す時はワクワクしますよね。ご購入前に試乗ができる場合は、試乗をおすすめします。全国あちこちで試乗会が開催されています。SNSで発信している事が多いのでXやInstagramなどをチェックしてみてください。 それでは交通ルールを守って安全で楽しい電動キックボードライフを楽しみましょう。