ひな祭り2 ひな祭りを楽しむ

ひな祭りの起源は古代中国に遡ります。 「上巳節（じょうしせつ）」とは、旧暦3月の最初の巳（み）の日のことです。 元々は女の子のお祭りではなく、邪気をはらって無病息災を願う、厄祓いの行事でした。 季節の変わり目は、災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていたため、水辺で体を清めて邪気をはらっていたのです。 同じく日本でも、田植え前のこの時期に身を清める風習がありました。 また、紙で作った人形（ひとがた）、形代（かたしろ）に 自分の災いや穢れを移して川や海に流す「流しひな」も古くから行われていました。 平安時代には、貴族や公家の女の子の間で紙の人形で遊ぶままごと 「ひな（ひいな）遊び」が盛んになり、これと中国の上巳節が結びついて生まれたのが、ひな祭りです。 江戸時代以降、ひな人形は「流す」ものから「飾る」ものへと変化を遂げます。 豪華で可愛らしいひな人形を飾るのが流行し、子どもの身代わりに災いを引き受け、病気や事故から守ってくれると考えられ、女の子の幸せや災いに遭わないようにとの願いを込めて飾られるようになりました。 健やかにと願う気持ちは老若男女共通のもの。 お雛様の帯は持っていなくても、桃の花色や、季節のモチーフの小物を組み合わせたら一気に春らしく、雛祭りの雰囲気になります。 家内安全、五穀豊穣、病魔退散、学業成就……たくさんの願いを込めて、ようやくやって来る春をともに謳歌したいところです。

3月3日は“桃”の節句。 ちょうど桃の開花する時期でもあり、桃の木は邪気を祓う神聖な木と考えられています。 ひな祭りの時期は、桃のモチーフやカラーなど、この時期ならではのアイテムで和装を楽しんでみませんか？☺️

春らしいパステルカラーを小物に取り入れるだけでも、春気分が楽しめます☺️ 季節はまだ肌寒い時期ですが、カラーで春を先取りしてはいかがでしょう✨