コンパクト雛人形の選び方｜マンションでも飾れる！省スペースで楽しむひな祭り

「マンション住まいで収納スペースがないけど、やっぱり雛人形は飾りたい！」 ――共働きで忙しいご家庭ほど、初節句の娘さんにお雛様を用意してあげたい気持ちは強いものです。 しかし一方で「雛人形って本当に買うべき？スペースもないし、買わなくてもいいのかな…？」と迷ってしまうこともありますよね。 実際、初節句自体はお祝いする家庭の約90%が雛人形を飾っているという調査もあり、悩みつつも「できれば用意したい」と考える親御さんがほとんどでしょう。 この記事では、マンション暮らしでも無理なく飾れるコンパクト雛人形の選び方を、実用性重視でまとめました。 限られた空間や時間でも伝統行事を楽しめるポイントを、忙しいパパママの目線でご紹介します。

まずは人気のコンパクト雛人形をチェックしましょう。 通販大手「人形屋ホンポ」のランキングでも、久月や吉徳といった老舗メーカーの小型雛人形が上位を占めています。 中でも評判の高い商品を3つ紹介します。 …………………………………………………… 《１》久月「よろこび雛」（ケース親王飾り） …………………………………………………… 久月が創業100周年を記念して企画したケース入り二人飾りです。 幅約50cm程度のアクリルケースに皇帝と皇后（男雛・女雛）を収めたもので、価格は約50,000円と手に取りやすい設定。 ケース飾りなのでホコリを気にせず飾れる手軽さが支持されています。伝統ある久月らしい上品なお顔立ちと衣装で、コンパクトながら華やかさも十分です。 ………………………………………………… 《２》吉徳大光「親王飾り（小三五親王） ………………………………………………… 人形の老舗・吉徳が手掛ける親王二人だけのセットです。 幅60～70cm前後の台と屏風に男雛・女雛を飾る平飾りタイプで、質の高い衣裳やお道具の作りが特徴。価格帯は約90,000円前後が主流で、顔がいのちと言われる吉徳ならではの柔和なお顔と豪華な刺繍屏風で高級感があります。 コンパクトでも伝統工芸の技が光る逸品で、「小さいけれど細部まで本格的で満足度が高い」という声もあります。 ………………………………………………… 《３》リュウコドウ「ちりめんミニ雛」 ………………………………………………… リュウコドウは京都の和雑貨メーカーで、ちりめん生地などを使った手のひらサイズの雛人形を展開しています。 幅20～30cm程度の小さな台座に可愛らしいお内裏様とお雛様を乗せたタイプで、価格は約20,000円前後とリーズナブル。 場所を取らず収納も簡単なため、初めての雛飾りや二人目用のお祝いとしても人気です。柔らかな雰囲気で子どもも親しみやすく、インテリア感覚で飾れるおしゃれさも魅力です。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ れらはほんの一例ですが、こコンパクト雛人形にも伝統系からモダン系まで様々なラインナップがあります。 各メーカーの人気商品を参考に、ご家庭の好みに合いそうなお雛様をイメージしてみてください。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

－－－－－－－－－－－－－－－ 《１》人気のサイズは、約60cm －－－－－－－－－－－－－－－ どの程度のサイズなら邪魔にならないか、購入前に確認しましょう。 省スペースで飾るなら、横幅50cm以下のものがおすすめ。 玄関先やリビングのちょっとした棚にも置きやすく、親王飾り（二人飾り）はもちろん小型の三段飾りも収まるものがあります。 最近は横幅30～60cm程度のサイズが選ばれる傾向にあり、小さいお雛様ほどマンション世帯に人気です。 一方で「雛人形自体の大きさ」も重視したいという声も多く、小さすぎるとお人形が小ぶりになり存在感が物足りない場合もあります。 そのため全国的な主流サイズは約60cmほどと言われます。 60cmクラスであれば適度な迫力と飾りやすさのバランスが良く、多くの家庭になじむサイズ感です。 －－－－－－－－－－ 《２》代表的な価格帯 －－－－－－－－－－ 雛人形の価格は種類や人形の数、素材によって幅広く変わりますが、コンパクトタイプの代表的なものを紹介します。 …………………………………………………… ◼︎ 親王飾り（二人飾り）：約3～20万円程度 …………………………………………………… 比較的手頃なセットは5～10万円前後が中心です。豪華な作りのものは15万円以上する場合も。 ………………………………………… ◼︎ ケース飾り：約3～15万円程度 ………………………………………… ケースの素材（ガラス or アクリル）や人形の品質で価格が変わります。一般的なケース飾りは5万円前後から入手可能です。 …………………………………… ◼︎ 段飾り：約8～100万円以上 …………………………………… 段数や人形の数が増えるほど高額になり、七段十五人揃いの豪華セットでは100万円を超えることもあります。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 省スペース向けには親王飾りかケース飾りが現実的ですが、それでもピンキリなので予算上限を決めておくことが大切です。 「予算は5万円まで」「3万円台で収めたい」など方針があると、商品を絞り込みやすく後悔も少なくなります。 最近はリーズナブルでも品質の良いコンパクト雛人形が増えているので、無理のない範囲で用意しましょう。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

限られたスペースでも飾れる雛人形を選ぶ際は、「収納性」「飾り付けの手軽さ」「デザイン（インテリア性）」という3つのポイントをチェックしましょう。 それぞれ忙しい家庭目線で解説します。 ………………………………………… 《１》収納とお手入れのしやすさ ………………………………………… オフシーズンの収納場所も悩みどころです。購入前にしまう場所を確保できるか確認しましょう。 台座が収納箱になっている収納飾りは、箱に収められるので省スペースですが、人形やパーツを一つ一つ出し入れする手間がかかります。ケース飾りは箱から出せばすぐ飾れる手軽さが魅力。 「出し入れが面倒だと感じそう」なら、ケース入りでホコリも被らないタイプを選ぶと良いでしょう。 また、防虫剤やお手入れ用品が付属するかなど、お手入れの手間が少ないものを選ぶのがポイントです。 ……………………………… 《２》飾り付けの手軽さ ……………………………… 飾るときの手間も重要です。 忙しい家庭なら、人形の数が少ないセットや組立不要の一体型がおすすめ。 親王飾りならお人形は2体だけなので飾る時間も短くて済みます。逆に五人飾り・七人飾りは、小物も含めてセットに時間と労力がかかります。 限られた時間で手軽に飾りたいなら、シンプルな構成の雛人形を選びましょう。 また、お子さんの誤飲やイタズラが心配な場合は、ケース入り、ケース無しでもパーツが少なめで安定感のあると安心です。 ………………………………………………… 《３》デザインとインテリアへのマッチ ………………………………………………… 雛人形のデザインは伝統的なものから現代的なものまで様々。お部屋の雰囲気に合うかも選ぶ際のポイントになります。 和室が無いマンションでも飾りやすいよう、最近では洋風インテリアになじむおしゃれな雛人形も増えています。 木製の木目込み人形は、小さくて収納しやすい上に手作りの温かみがあり、ナチュラルなインテリアにもマッチします。伝統工芸の木目込みは小サイズでも完成度が高くおすすめです。 長く毎年飾るものですから、伝統らしさと自分たちの好みのバランスがとれた一品を選ぶことが大切です。

実際に雛人形を選んだ先輩ママたちの声も参考になります。 購入者の口コミを見ると、コンパクト雛人形に関して良かった点と後悔した点の両方が挙がっています。 ……………………………………………… 《１》「ケース入りにしておけばよかった…」 ……………………………………………… あるママは収納タイプを買ったものの、毎年人形や道具を個別に出し入れするのが負担で「ケース入りの出し入れの手間がかからないものにしたらよかった！」と後悔しています。 忙しい共働き家庭ほど、飾り付けのしやすさは深刻な問題。 手間なく飾れるかは口コミでも繰り返し指摘されているポイントです。 …………………………………………………………… 《２》「もっと小さいサイズを吟味して買えばよかった」 …………………………………………………………… 「小さめがおすすめ。奥行は45cm以内で」という具体的なアドバイスも先輩ママから寄せられています。 思ったより存在感があって圧迫感を感じた、置き場所に困った、という失敗談から出た意見でしょう。やはりマンションではコンパクトさ最優先で選ぶべきという教訓です。 …………………………………………………………… 《３》「娘がお雛様を気に入って、買ってよかった！」 …………………………………………………………… 一方で購入者の満足度も高く、「モダンで可愛らしくて毎年飾りたくなる」「娘も“おひなさまかわいいね”とずっと眺めていて、妥協せず探し続けてよかった」という声も多数です。 実際、飾ったお雛様を嬉しそうに見つめるお子さんの姿に「買ってよかった」と感じる親御さんは多いようです。 飾ることでお祝いの場が華やぎ、写真映えもして良い思い出になったとの口コミも見られます。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ こうしたリアルな体験談から学ぶと、「飾りやすさ」と「サイズ選び」が後悔しない鍵であり、「飾ったときの喜び」は想像以上ということが分かります。 先輩ママたちの声も参考にしつつ、自分の家庭に合った雛人形選びに役立ててください。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

……………………………………………………………… Q1. 雛人形はやっぱり買うべき？買わない選択肢は？ ……………………………………………………………… A. 結論から言えば、必ずしも買う必要はありません。 経済的・空間的な事情で購入しない家庭もあります。しかし、雛人形は女の子の健やかな成長と幸せを願う縁起物であり、飾ることでお子様への想いを形にできます。 実際、初節句を迎える家庭のうち約94%は雛人形を飾ってお祝いしているというデータもあります （お祝いはするが雛人形は飾らない層は6%程度）。 置く場所や予算が厳しい場合は、つるし雛（吊るし飾り）やお名前旗などで代替する方法もあります。 可能であれば、たとえ小さくても本物の雛人形を飾ってあげることで、かけがえのない思い出が作れるでしょう。「絶対必要ではないが、飾る意義は大きい」というスタンスでご家庭の方針を話し合ってみてください。 ………………………………………………… Q2. マンションで置く場所がありません ………………………………………………… A. 最近は場所を取らないコンパクトサイズの雛人形が豊富に出ています。 まずは家の中で飾れそうな場所を探し、採寸してみましょう。下駄箱の上やリビングのチェストの一角、リビングボードの上など、幅50cm・奥行30cmほどのスペースがあれば親王飾りは十分置けます。 それでも難しければ、つるし雛や壁掛けタイプの雛飾り、で壁を活用する手もあります。 収納についても、オフシーズンは人形を実家に預けたり、クローゼットの上棚に収まるサイズを選ぶなど工夫している家庭もあります。 卓上サイズのお雛様や、飾り付け・収納がしやすい商品など、狭い空間でも飾れるものがたくさんありますので、ぜひ探してみてください。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 忙しい家庭に人気のコンパクト雛人形をサイズや価格、特徴で比較してみましょう。 先ほど紹介したものを中心に代表的な商品をまとめています。 検討中の候補と照らし合わせてみてください。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ……………………………………………………… 《１》久月「よろこび雛」（ケース親王飾り） ……………………………………………………… ◼︎ タイプ：ケース飾り・二人飾り ◼︎ 横幅の目安：約50cm ◼︎ 価格帯：約50,000円前後 ◼︎ 特徴 アクリルケース入りで出してすぐ飾れる手軽さ。伝統工芸士監修の衣裳で高級感も◎。ホコリを気にせず飾れ、マンションでも人気 。 ……………………………………………………… 《２》リュウコドウ「ちりめんミニ雛」（親王飾り） ……………………………………………………… ◼︎ タイプ：平飾り・二人飾り ◼︎ 横幅の目安：約20～30cm ◼︎ 価格帯：約20,000円前後 ◼︎ 特徴 手のひらサイズの可愛いお雛様。ちりめん細工の温かみあるデザインで、狭い棚の上でも飾れる。価格も手頃で初節句の入門に最適。 ……………………………………………………… 《３》人形屋ホンポ「フラワーリース雛」（ケース飾り） ……………………………………………………… ◼︎ タイプ：ケース飾り・二人飾り ◼︎ 横幅の目安：約40cm ◼︎ 価格帯：約38,800円 ◼︎ 特徴 背景が花のリースになった洋風デザイン。アクリルケース入りで安全＆簡単設置。淡い色合いがおしゃれでリビングのインテリアにも馴染む。 ……………………………………………………… 《４》吉徳「小三五親王飾り」（親王平飾り） ……………………………………………………… ◼︎ タイプ：平飾り・二人飾り ◼︎ 横幅の目安：約60～70cm ◼︎ 価格帯：約80,000～100,000円 ◼︎ 特徴 老舗・吉徳大光の高品質な親王飾り。金襴衣裳や本金屏風など伝統美あふれる逸品ながら横幅約70cmと省スペース化。格式と飾りやすさを両立。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 最後に、雛人形を購入する前に必ず確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめます。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ………………………………………… ☑ 飾る場所のサイズを測ったか？ ………………………………………… → 設置予定場所の幅・奥行・高さを事前に計測しましょう。 ………………………………………… ☑ オフシーズンの保管場所は確保できるか？ ………………………………………… → 折りたたみ可能か、収納箱付きかなど商品の収納仕様を確認。 クローゼット上段や押入れなど保管場所も念頭に置いて。 ………………………………………… ☑ 飾り付けや片付けの手順・所要時間は許容範囲か？ ………………………………………… → 人形やパーツの数を確認し、毎年の出し入れの負担にならないか検討しましょう。 ………………………………………… ☑ 家のインテリアや雰囲気に合ったデザインか？ ………………………………………… → 和室が無くても浮かない色味・デザインか、写真でイメージを確認。 ………………………………………… ☑ お子さんの安全対策は万全か？ ………………………………………… → ガラスケースの有無、安定性（地震対策）を確認。 ………………………………………… ☑ 予算内に収まっているか？付属品込みの価格か？ ………………………………………… → 人形本体以外に飾り台や屏風、ケースがセットかどうか確認を。 ………………………………………… ☑ 購入時期・納期は大丈夫か？ ………………………………………… → 雛人形は年末～2月初旬に品薄になる人気商品です。できれば1月中旬までの購入がおすすめです。オーダーメイドや品切れの場合の納期も確認しましょう。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 以上、コンパクト雛人形選びのポイントをお伝えしました。 マンション住まいでも工夫次第で素敵なお雛様を飾ることは十分可能です。今年はぜひ、省スペースでも飾りやすい雛人形でお子様の初節句をお祝いしてみてください。 忙しい毎日の中でも、お雛様を飾るひとときがご家族にとって温かな思い出となりますように。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

創業1925年の節句人形専門店。 人形の久月や顔がいのちの吉徳をはじめ全国の人形工房の雛人形、五月人形、鯉のぼり、羽子板、破魔弓を国内最大級のラインナップで提供しています。 節句人形アドバイザーが常駐し、楽天市場のショップオブザイヤーをはじめ各種第三者機関で評価され、一般社団法人 日本人形協会からも優良店認定された経歴があります。