トッポジージョを見て、亡き父を思い出した
ポストカードを手に取った瞬間、ふっと昔の記憶がよみがえった。
子どもの頃、アニメのトッポジージョを見ていた。「宇宙飛行士!」というセリフが妙に記憶に残っていて、それを聞いた父が、すかさず「トッポジージョ」と言ったことを思い出した。
あのときは、なぜ父がトッポジージョを知っているのか不思議だった。でも今になって調べてみると、昔は人形劇もあったようで、もしかしたら、父も若い頃に見ていたのかもしれない。
そんなことを考えながら、このポストカードを眺める。トッポジージョが、ちょこんと顔を傾けて微笑む姿。肌の質感、ふわっとした髪、大きな耳。小さな歯がちらっと見える、その表情がたまらなく可愛い。
そして、シンプルだけど、どこか懐かしさと温かさを感じる一枚 だった。縞模様のシャツ、ズボン、靴までおしゃれで、ミッキーマウスとも違う、独特の魅力がある。
このポストカードを飾ることで、ただの「絵」ではなく、思い出や時間を飾る ような気がした。子どもの頃の記憶、父との会話、そして今の自分すべてが、この一枚の中に詰まっている気がする。
部屋に飾ると、そこに 優しい時間が流れ始める。そんな一枚だった。