昆布酸・アルギン酸って何?
昆布酸とは、海藻に含まれる天然の食物せんい「アルギン酸」をベースにした、食品の物性改良材です。アルギン酸はコンブやワカメのヌルヌル成分のひとつ。小麦粉や米粉に働きかけて組織を補強したり、熱に強いゼリーを作ったりする、優れモノの素材です。
アルギン酸の優れた機能を、お客様の使いやすい形でご提供すべく、配合や物性に工夫をこらして商品化したのが、キミカの昆布酸シリーズです。
安全なの?
昆布酸の主成分である「アルギン酸」は、海藻のからだを支える食物せんい。国連の専門機関(JECFA)でも、その安全性は高く評価されています。天然の海藻から抽出されるアルギン酸は、遺伝子組み換えや狂牛病の心配がなく、残留農薬やアレルギー物質も含まれていませんので、どなたでも安心してお使いいただけます。
どんな働きをするの?
・麺やパンなどの食感・外観を向上させ、商品価値を高めます。
・食品になめらかな粘性を与え、舌触りやのどごしを良くします。
・食品の保水性を高め、しっとりした食感を与えるとともに、水分の移行を防ぎます。
・水中に懸濁したタンパク質や油分の分離・沈殿を抑え、長時間安定させます。
・カルシウムを組み合わせると、加熱しても溶けないゼリーを作ることができます。
・昆布酸(ゲル化タイプ)は水に溶かすだけで、加熱や冷却をしなくてもゼリーになります。
どこで使われているの?
・麺…即席麺、チルド麺の食感改良、ほぐれ性向上に
・パン…ボリュームアップ、弾力性向上、ケービング防止、ちぎれ防止に
・皮類…食感改良、保水性向上、やぶれ防止に
・米粉パン…食感や形状の改良に
・米粉麺…製麺性向上、茹でのび防止、茹で湯の汚れ防止に
・フィリング…パン、菓子等の詰め物に対する耐熱性付与、離水防止に
・飲料…増粘、沈殿防止に
・ビール…泡の安定性向上に
・ドレッシング…乳化安定、分離防止に
・玩具菓子…お子様が安心して遊べるゼリー菓子に
※その他、様々な食品に応用され、高い評価をいただいています。
※昆布酸の主成分であるアルギン酸は、食品の他にも医薬品、化粧品をはじめ、繊維染色、鉄鋼業、製紙業、農業、水産業、建設業など、私たちの暮らしに関わる、あらゆる分野で活躍しています。